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2009.01.10

大人のアンフェアな行為が子供に伝承され、社会風土を乱してしまう

先日、知人とお喋りをしながら歩いていた。
幅が3mほどの狭い交差点に差し掛かったが、歩行者用の信号は“赤”だった。左右を見て、2人並んで話をしながら渡った。
私が、「信号が“赤”でも、あんまり止まらんよなぁ。子供が立ち止まっていたら、私も渡らんけど・・・・」と言うと、彼、「オレもや。子供が立ち止まって信号が変わるのを待ってたらねぇ。親子連れで立ち止まってたら、まず渡らへん」

「子供は、親の背中を見て育つ」と言われる。親の行動に習いながら、大きくなっていく。親が社会のルールを守らなければ、子供も、社会の慣わしや規律を守ることを身に付けないまま成長して大人になってしまう。

駅の前や商店街の入口には、「ここは自転車は駐車禁止です。直ちに撤去します」と書いてあっても、看板を無視して無数の自転車が止められている。
恥ずかしながら白状するが、私は、子供の頃や学生時代に、“キセル”をしたこともある。
こうした小さな掟破りの“クセ”が身に染み付いてしまうと、大人になっても簡単には抜けない。

「割れ窓理論」というのがある。ビルの空室や空き家などの窓ガラスが割れたまま放置しておくと、やがて町全体が荒んで行き、犯罪が頻発する結果になる。だから窓が割れているという小さなことでも、早く処置しておかないと大きな社会問題に発展してしまう・・・という考え方だ。

子供の頃にする、万引き、授業中の携帯、ネットいじめ、迷惑メール・・・・など、面白半分ですることはさまざま。
こうした子供の頃に憶えた“アンフェアな行為”に慣れてしまうと、大人になっても軽い気持ちで犯罪を犯してしまう。
学校教育が大切なのは言うまでもないが、「共同生活をするための社会のルールを守らないアンフェアなことをするのは、常識ある人間として『恥ずかしいこと』なのだ」と、親が子供に強く教える社会風土を作らないと、軽い事件は根絶しにくい。学校は“勉強の場”なのであって、“躾けをして人格を養う場”は家庭のはずだ。

大人の放置自転車や信号無視などの軽い気持ちの“アンフェアーな行為”が、子供に伝承されて、やがて無秩序な社会を作ってしまう。自分の子供にだけではなく、他人の子供にも伝染する。

連日、嫌な世の中になったなぁと思うような事件が頻発している。
大人の“アンフェアな行為”からは、気持ちの良い社会は生まれない。なにも皆が皆、紳士・淑女にならないまでも、秩序ある気持ちの良い社会を作るには、行政の力では何ともならない。
“おとな”ではなく“大人”になって、率先垂範するしかないと思う。

私も明日からは、以前よりもっと慎重に、子供の目に留まらないように周囲を確認してから、“赤信号”を渡ることにしよう ! ! ! !

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