太陽光発電は、施工・設置方法、標準規格化を議論すべき段階に
太陽光発電は、発電パネル(太陽電池)の“コストダウン”と“発電効率の向上”が2つの大きな課題になっているが、少しずつ改善されている。
また政府は、道路や駅などの公的施設への導入を進めて、太陽光パネルの製造単価を下げることを考えているようだ。
しかし太陽光による大規模な発電所を展開するには、広大な土地が必要になる。そうなると、発電パネルのコストが削減され発電効率が向上しても、土地代や税金が発電コストを押し上げる結果となる。しかも土地代の安い地方都市に発電所を作ると、大消費地である都市部までの遠距離を送電することになり、送電コストや送電ロスが大きくなってしまう。
これでは、トータルの発電コストは下げられない。
つまり、出来る限り消費地の内部や近くで発電し、しかも複合的に土地を利用することが理想だ。今後は、太陽光発電パネルの施工・設置がしやすい技術開発を行い、社会環境を築かないといけないと思う。
身近な例として、たとえば右図のような設置方法を積極的に推し進める必要があるように感じている。(図をクリックすると拡大)
図の①は、駐車場の屋根に設置する例で、“日除け”と発電を兼ねるものだ。駐車中に、太陽熱で車内が高温になるのを防ぐことが出来る。
図の②は、オフィスビルやマンションの屋上に設置して、空調設備の“日除け”を兼ねるものだ。エアコン本体の内部温度や取り込む外気温を下げると、空調機の消費電力を抑えることが出来るだろう。下にベンチを置いて、喫煙所や休憩コーナーにしてもいい。
土地が狭くて高価な日本、貴重な平地を発電パネルを大量に並べるためだけに使うのはもったいない。ソーラーパネルを、雨避け、日除け、雨水収集など、多目的に併用することを考えるべきだろう。
電力事業者などによる大規模太陽光発電所“メガソーラー”を建設する一方で、“エネルギーの地産地消”“電力の自給自足”を推し進めることも必要だろう。つまり、「自分の所で必要な電力の一部は自分で調達する」という発想だ。そのためには、補助金制度や関連する法制度の改革整備と合わせて、施工・設置方法、標準化・規格化を議論すべき段階に来ていると思う。
あるいは、大規模なショッピングセンターや有料道路のサービスエリアなどの広大な駐車場の上、上・下水道の処理場などを、ソーラーパネルで覆って発電をするとか・・・・。
東京の山手線の全ての駅の上をパネルで覆うだけでも、かなりの発電が出来そうだ。
電力を消費する場所の屋根・・・・むろん、南向きで影にならない場所に限定されるが・・・・の全てが候補地になる。「屋根の上にパネルを並べて設置」するのではなく、「屋根、そのものを発電所」にする施工方式が必要だ。
電車のプラットフォームに立って回りを眺めていると、プラットフォームの屋根にも設置出来そうに見えてきた。そして、駅前のパス停の屋根にも、ポリスボックスの屋根にも・・・・。
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