米国の金融危機の嵐で、中国の高層ビルにも影響が
「100年に一度」と言われる米国の金融危機の嵐は、あれほど元気一杯の中国の高層ビルにも影響を及ぼしているようだ。
上海市内に国際金融センター(上海環球金融中心)のビル“上海ヒルズ”が完成したという話を、9月12日付けのブログでお伝えした。(詳細はこちら)
ところが実態は、特に米国系メガバンクや証券会社などの金融機関の入居が遅れ、目下の契約率は50%程度だと聞く。
しかも、市内のビル群を遠くから見ると摩天楼が立ち並ぶ素晴らしい眺めのようだが、中国で仕事をしている知人からのメールによると、“上海ヒルズ”の足下は、地下鉄工事やら道路工事やらで、町中がひっくり返っているのが実情のようだ。(写真をクリックすると拡大)
一方、広州市の状況について彼は、「だいぶ以前に建て始めた40~50階建ての高層ビルが、放ったらかしになっている。まるで“幽霊ビル”のような、みっともない姿をしている」と写真を送ってくれた。(写真をクリックすると拡大)
しかも、このようなビルは珍しくないという。建てている途中に財政破綻で資金繰りに問題が起きたのか、何かの設計上の技術的な問題が見つかったのか、都市計画に行政上の変更があったのか、工事を中断した理由は分からない。
建設途中の建物と言えば、スペインの都市バルセロナにあるアントニオ・ガウディの「聖家族教会」が世界的に有名だ。こちらは、あまりにも壮大な規模で、19世紀に建設が始まって以来、足掛け3世紀に渡る建設工事が未だに進行中。その長い時間の中に、文化を感じることも出来る。また重要な観光名所にもなっている。
他方、広州のビルのように建設途上で放置しておくと、鉄骨がさび付いて工事が再開できなくなるのではないかと、他人事ながら心配になる。こうした命を持たないビルが点在するようになると、そこに暮らす人々の心も荒んでしまうに違いない。
急成長を目指して全速力で突っ走っている中国だが、ムリをしすぎているようにさえ見える。
オリンピックを終えて、2010年に開催予定の上海万博まで活力が保てるのか、心配になってきた。




