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2008.10.22

乗ったエレーベータに「本日はご苦労様」と言われて、仰天!

モダンなオフィスビルの一室で人に会い、帰りにエレベータに乗った。
1階に着いた途端、頭上のスピーカーから女性の声で、「本日はご苦労様でした」。

そもそも「ご苦労様」と言う表現は、上司が部下に対しての言葉と理解しているのだが、エレベータに、頭の上から言われるとは想像だにしなかった。
「1階に到着します」のような案内音声だったら、今どき、機械がしゃべっても驚きはしない。しかし、「労をねぎらう」声に、私は初めて遭遇した。

エレベータに乗ったのが夕刻の5時頃で、退社の時間だったから、時間帯によって「おしゃべり」の内容が切り替わっていたのかも知れない。しかし、これから仕事で外出する社員もいるだろう。
エレベータに乗るのは、テナントの社員だけではなく、その会社の来客もいるはず。しかも、このビルの上層階には大きな貸しホールがあり、外部の出席者も来る。

昨今の自動販売機は、「ありがとうございます」をはじめ、いろんな「おしゃべり」をする。しかも甲高い声で。
利用者は、機械が「おしゃべり」をすることに、本当に嬉しく思っているのだろうか。それが“高付加価値”を持った機械なのだろうか?
人気の全くない暗がりの四つ角に立っている自動販売機でジュースを買ったとして、回りに響くような「ありがとうございました」に、想像するだけで気味悪い印象を持つのは、私だけなのだろうか。私には、過剰親切のように思えるのだが・・・・
毎日利用している社員は、どう思っているのだろう。ビルのオーナーは、「うちのビルでは、人の心が分かるエレベータを導入しているんだ」と、誇りに思っているのだろうか?

エレベータで、どうしても親切心を発揮したいのだったら、「1階に到着しました。お出口は左側です。ありがとうございました」はどうだろう。

ナンなら、「事故もなくエレベータが到着して、良かったですね」は、どうかな?

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2008.10.17

就職活動のための「資料請求メール」のサンプル

コラム「メディアの万華鏡」のうち、ビジネスメールに関するコラムは こちらの目次 に集約してあります。

新卒であれ途中入社であれ、就職活動(就活)をする際には、希望先企業の概要を知る必要がある。
多くの企業はホームページ(ウェブサイト)を開設して、企業概要や事業内容、財務内容などを掲載しており、就職活動や採用予定に関する情報も、「採用情報」などに掲載していることが多い。
しかし、ホームページに会社概要などが詳しく掲載されていない場合や、別途、印刷物で確認したい場合、またホームページを開設していない場合などは、先方企業に直接依頼して、パンフレット、会社案内、カタログなどの資料を入手することになる。

就職活動は、資料を依頼する時点にすでに始まっていると考えた方が賢明だ。電話を掛けたりメールを発信する場合に、唐突であったり礼儀を失するなど、社会人としての見識を問う内容では、その時点で評価が落ちてしまう。自分の誠意を表現しておくことが必要だろう。

一般に、「ビジネスメールの文章・形式は簡単明瞭であること。箇条書きで簡潔に・・・・」と言われることが多い。しかし、
―――
件名:資料請求
本文:資料送付を希望。
   送付先住所 ○○○○○○
   氏名 ○○○○
―――
・・・・これでは、必要最小限の情報が網羅されてはいるが、先方に誠意を伝えることは難しい。

メールを送る場合に、事前に代表電話番号を経由して人事・採用部署にコンタクトをして、資料の送付方法を確認するのが丁寧で確実だろう。

その際には、先方の部署や担当者の名前を確認しておく。電話で、用件や目的のほか、自分の名前などを伝えても、メールでは、改めてきちんとした様式を整えた内容とする。
本文の冒頭に記載する宛先の企業名が誤っていると、先方に失礼なるほか、「本当に就職をする意志があるのか?」という不信感を持たせてしまうかも知れない。通称や略称ではなく、正式の社名(商号)を、企業のホームページなどで調べる。
特に「株式会社」が、「株式会社○○」のように社名の前に付く場合と、「○○株式会社」のように後に付く場合もあるので注意する。また「製鐵」や「證券」「エンヂン」などのように、勘違いしやすい社名もある。「株式会社エイビーシー」なのか、「株式会社エイ・ビー・シー」なのかなども確認する。

自分が印象に残るようにすることは構わないが、先方企業を過度に持ち上げたりすると、逆効果になる可能性がある。
また、「やる気では誰にも負けません」「人と接するのが大好きです」などのような抽象的な“売り込み”の表現は、ほとんど意味はない。
自己PRをするならば、「○年間の米シカゴ大学留学の経験を活かして」「父親の税理士事務所で約2年間手伝った経験を活かして」「大学研究室でのユニバーサルデザインに関する研究経験を活かして」「大学のラグビー部では2年間部長として活動し全国大会出場を遂げることが出来ました」など、具体的な表現をすること。

また、メールを送信する前に、誤字脱字、変換ミスなどを、十分に確認することを忘れずに。

(ご参考)
「ビジネスメールによる“入社/転職ご挨拶”のサンプル」は こちら

資料請求を行う場合の一般的なサンプル
――――――――――――――――――――――――
件名:就職活動のための資料送付のお願い

○○株式会社 採用ご担当者御中

私は、○○大学○○学部を、2010年3月に卒業予定の ○○○○と申します。
私は現在就職活動を行っております。貴社のホームページを拝見し、大変興味を持ちました。
つきましては、より詳しい内容を知りたいと考えておりますので、貴社の会社案内などの資料をお送りくださいますようお願い申し上げます。
また合わせて、採用予定、会社説明会の開催予定なども、お知らせ願えれば幸いです。

お忙しいところ大変恐縮ですが、よろしくお願い申し上げます。

所属  :○○大学○○学部○○学科○○ゼミ
氏名  :○○○○
自宅住所:〒○○○-○○○○   
     ○○県○○市○○町○○3-4-5
Mail  :○○○○@○○○○
携帯電話:○○○-○○○○-○○○○
――――――――――――――――――――――――

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2008.10.11

「ご注文の品物は、以上で大丈夫ですか?」に、どっきり

昼食どきに、駅ビルのレストランに入って、“激辛インドカレー”を注文した。

店員(スタッフ)が食事を運んで来て言うには・・・・、
「ご注文の品物は、以上で大丈夫ですか?」
たぶん「ご注文いただいたメニューは、全て揃っていますか。これで間違っていませんか?」の確認の意味で言ったのだろう。

喫茶店などで注文したものを運んできて、「こちら、コーヒーに成ります」「コーヒーで宜しかったでしょうか?」という、今や“市民権を得た”ような独特の表現には、もう慣れっこになっている。しかし、「大丈夫ですか?」には驚かされた。
「このカレーライスは辛すぎて、あなたの老体に障るのではありませんか?」と、我が貧相な風体を見て気遣ってくれているのかと、一瞬、言葉を飲み込んでしまった。

午後の2時~3時頃の閑散時間帯にコーヒーショップなどに入ると、店の隅で、店長らしき人が新人らしき若者に話をしている光景が目にとまることがある。多分、マン・ツー・マンで研修をしているのだろう。店長も、本部から指示をされた教育手順とマニュアルに従って、説明をしているのだろう。
こうして、奇っ怪とも思える「コンビニ語」「ファミレス語」と言われる日本語表現が全国に流布してゆく。

疑問なのは、「そのマニュアルは、誰が作ったのだろうか」だ。
どっかのマナー研修のコンサルタントが作ったのだろうか? 有名レストランやコンビニの研修マニュアルの中身が、あっちこっちでコピーして使われているのだろうか? 
それにしてもレストランやコンビニの社長は、中身にナンの違和感も感じずに、そのマニュアルをオーソライズしたのだろうか?

ある時、親しい若者に、「コンビニやファミレスの言葉をどう思う?」と聞いてみると、「オカシイですかねぇ? だって、みんな、そう言ってますよ」
かも知れないけど、若者には一般的でも、若くない我が世代には、どうにも馴染めないよなぁ。

モスバーガーというハンバーガーのファストフード店が注目されている。東京の五反田駅前などの一部の店で、60代、70代の高齢者が店員をしていて人気なのだそうだ。発する言葉に真心が籠もっていて、とても感じがいい。客の顔を見ながら、アドリブで気遣いの言葉も掛けてくれる。それで親しみを込めて、「モス・ジーバー(MOS爺・婆)」とも呼ばれているそうだ。
私には、マニュアルに忠実な意味不明の言葉よりも、臨機応変なコミュニケーションの方が歓迎だ。

さて私、自宅に戻ると、いつになく身体が重いような気がする。昼食の“激辛インドカレー”のせいなのだろうか?
駅ビルで入ったレストランの「大丈夫ですか?」の若者の“気遣い”は、やはり素直に聞き入れるべきだったようだ。

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2008.10.04

新聞の連載記事では、何回で完結かを明記して欲しい

新聞などの連絡記事を見ていて、いつも思う。

連載が何回で完結するのかが分からないことが多いのだ。
単行本だと、ページを追って行って最後に近づくから、今読んでいる個所がどの辺りかは肌で分かる。「真ん中あたりだな」とか「そろそろ終わりに近づいてきた」とか。新聞の記事でも、記事の終わりは見えるから、全体の中の現在は何分の一辺りかは、おおむね見当がつく。
日経新聞の「私の履歴書」などは、たいてい1日に始まって月末に完了するから、全体の流れの中での話の展開を知ることが出来る。

ところが新聞の連載記事では、今回が何回目かは記載されているが、何回で完了する連載であるかが記載されていないことが多い。
「上」で始まれば、「上・下」の2回の連載か、「上・中・下」の3回だろうと推測がつく。しかしほとんどが1回目から始まるから、何回で終わるのかが分からない。

内容の展開を知るために、「現地の惨状を10回にわたって報告する」「その“マル秘テクニック”を10回のシリーズで紹介することにした」などと明記して欲しいと思う。ナンなら、「長期連載」でもいい。

朝日新聞で9月26日から10月3日まで連載された「離陸 パナソニックへ」という連載記事では、1回目のリードに、「松下はどこへ向かおうとしているのか、5回にわたり追う」とあった。また生活欄で「あなたの安心」というシリーズを連載しているが、各テーマの最初の回では、「~について6回連載で考える」などと明記している。
このように初回に回数を明記した連載は非常に少ないように思う。

10回の予定を初版の都合で途中で切り上げたり、逆に延長する可能性もあるから、最初に約束したくないという新聞社の編集側の都合もあるのかも知れない。もし変更することになれば、「本シリーズは予定を変更し、今回で終了することになりました。ご了承下さい」程度の断り書きで問題はないと思うのだが・・・・。

また、たまたま「下」を見たが「上」を見落とすこともある。「下」で「前回に続いて・・・・」などと表現するとき、「前回(○月○日)に続いて・・・・」と明記してあれば、「上」の記事が探しやすい。

言うまでもなく新聞記事には、興味を引く内容や正確さが必要だが、「話の展開が見える」ことも求められるはずだ。読みやすい表現や構成にも、工夫をお願いしたいものだ。

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